ベストセラー作家の百田尚樹さんが、2014年1月に亡くなったやしきたかじんさんと、亡くなる3ヶ月前に入籍したさくら夫人の愛を描いたノンフィクション小説「殉愛」は、発売と同時に『中居正広の金曜日のスマたちへ』で取り上げられ、その内容について話題になっていました。



2015年2月末に、このノンフィクション小説に嘘があるとして、ノンフィクション作家が書いた「百田尚樹『殉愛』の真実」が出版されましたが、3月上旬、さくら夫人が出版元の宝島社に対し、『殉愛の真実』の出版差し止めの仮処分を裁判所に申し立てていたんだとか。



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※今回出版差し止めが請求された本



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[以下引用]


筆者は今回、『殉真』の取材・執筆を担当した宝島「殉愛騒動」取材班の記者の1人に接触。記者によると、さくら氏は3月2日付で東京地裁に仮処分を申し立てたというが、驚いたのはその理由だ。



「申立書の中で、さくら氏は件(くだん)の『温井メモ』がたかじんの真筆、つまりは本物だと主張しています。そして、『温井メモ』はたかじんの著作物なのだから、それを『殉真』や月刊『宝島』の4月号で勝手に、しかも、たかじんの筆によるものではないとして公開したのは著作権の侵害にあたる……こうした理由で、『殉真』と『宝島』4月号の出版差し止めを求めているのです」(記者)



[リテラ]




「温井メモ」とは、たかじんさんの母校・桃山学院高等学校時代からの旧友であり、桃山学院の校長である温井氏に対して遺したメモです。



たかじんさんの遺言書では桃山学院に1億円を寄付するとされていましたが、この「温井メモ」は〈桃山に寄付受口になってもらい(さくら氏に1億円の寄付を)戻してやってほしい〉といった内容で、さくらさんはこのメモを温井校長に見せ、寄付の放棄を迫ったんだとか。



その「温井メモ」の著作権が理由なんですね。



ちなみに、さくらさんが今回一般的な名誉毀損やプライバシーの侵害ではなく、著作権を理由としたのは、とにかく対応を急いだからではないかと言われています。



[以下引用]


名誉毀損訴訟に詳しい弁護士がこう推察する。



「名誉毀損を理由にすると、宝島側も、それによる不法行為が免責される公共性・公益性、さらには真実性・真実相当性を証明するため、徹底的に反論するでしょう。また、プライバシー侵害を理由にすると、さくら氏が純然たる“私人”か否かが争点になる。これについてもさくら氏は、百田氏の著書で自ら顔を出していて、テレビや雑誌の取材にも応じているため、宝島側の反論が予想され、いずれにしても仮処分を得るのに相当の時間を要する。



 そこでさくら氏側が、もっとも手っ取り早く仮処分が認められると考えたのが、著作権侵害だったのでしょう」



[リテラ]




なるほど。



ということは、どうなんでしょう。



『殉愛の真実』で鑑定したものはホンモノかどうか、そして、そこで行われた筆跡鑑定は正しいのかどうか、つまり、たかじんさんが書いたものなのか、そうではないのか、といったことにまで及ぶんでしょうか。



『殉愛の真実』で筆跡鑑定を行ったのは、日本全国でも10カ所ほどしか存在しないという、裁判所からの選任依頼という高い信頼性を認められている鑑定事務所だということなのですが、それが裁判ではっきりするというのはとても良いことですね。



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ただ、『殉愛の真実』では筆跡だけではなく、遺言書を作成した弁護士が裁判所に提出した陳述書によると、温井メモに書かれた日付の時点では桃山学院が寄付先に上がっていなかったということも踏まえて「ニセモノである」と断じていたんですよね。この辺りの真偽もわかるといいのですが。



 衝撃!筆跡は偽造と判明!!百田尚樹「殉愛」騒動は刑事事件に発展か



もしも『殉愛の真実』の「温井メモ」がホンモノで、確かにたかじんさんが書いたものではない、ということになれば、さくらさんが一気に不利になってしまうと思うのですが、さくらさん側の弁護士は名誉毀損訴訟の権威で、文藝春秋の顧問も務める有名な弁護士さんだとのこと。



ということは、勝てない戦いをしようとしているわけじゃないんですよね、きっと。



宝島社側はすでに「反論書面」を提出し、4月上旬にはさくら氏側の反論が予定されているということなので、裁判の今後を見守りたいと思います。



たかじんさんが2014年1月に亡くなってからそろそろ1年3ヶ月がたとうとしている今、たかじんさんの冠番組はすべて、4月の改編で「たかじん」という名を外すことが報じられています。



亡くなってしまったわけですから、それも仕方ないのでしょうが、こうやってたかじんさんが忘れられていくのかなと思うと寂しい限りです。



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